借金とダイエット

似てるかもしれない。
どちらも解決方法は単純明快だ。
借金を返したいなら、節約かつ収入を増やし、金利の高いところから潰せばいい。
ダイエットしたいなら、カロリーを抑え運動したらいい。

言葉にしたら簡単なのになぜ出来ないのか？

「まあ今日はいいか」「明日から」と先延ばしにする。
そのうち麻痺し、真のデブへと転げ落ちるかもしれないのに。

どの時点で「やばい」「引き返さなきゃ」と思うか、これが分かれ道なのかもしれない。

減らしたい、と思ってるのに減らない。
食べてしまうから。買ってしまうから。

「どうしたら物欲を我慢できるのですか」と聞かれる事があるが、
私はこう考えた（本サイトの物欲との戦い）とは言えるが特効薬は私も知らない。
食べないで我慢出来る特効薬があったら千円払っても（ｼｮﾎﾞｗ）知りたいぐらい。

私も全てを我慢してきたわけじゃない。
むしろ煙草は吸うわ、酒も飲んでたわで
坊さんのような生活をしてたわけじゃない（いやむしろ坊さんﾓﾆｮ・・）

が、借金返済時代にプチ豪遊しても、取り返しがつくレベルで抑えてきたのは
恐怖があったからだ。

物を買う＝お金を使う事で確実に完済が遠のく事への恐怖。
完済が遠くなる＝時間も失う。その恐怖。
完済の先に独立という目標があったから、先はとてつもなく長く感じた。
(実際、完済を誓ってから会社を辞める準備が出来るまで5年以上かかった）
年齢的な焦り。危機感。
それが日常的にあったから、欲望を最低限に抑えてこれたんだと思う。

ダイエットしたいのに食べてしまう、
借金返済したいのに買ってしまう、
今日明日という切羽詰まった恐怖が無いからだ。
（自分にも言ってます＿|￣|○

食べたあとの恐怖が足りてないから
→今明日は絶食したらいい、と思ってる。
（そして明日も繰り返し永遠に痩せない）

買ったあとの恐怖が足りてないから
何とかなるか、今月はいいか、と思ってる。
（そして来月も繰り返し永遠に借金が終わらない）

目の前にケーキがある。
これを食べたら、激しい胃痛に「確実に」襲われる。
七転八倒するぐらい痛いのに、仕事に穴は絶対空けられないとしたら？

それでも食べることを選択する人はまず居ないだろう。

医者に「あと三キロ痩せないといつか糖尿になりますよ」と言われても
「うーん明日から少し気をつけるか」で終わるが
「あと三キロ痩せないと1ヵ月以内に右足切断しますよ」と言われたら
泣きながらすぐダイエットに取り掛かるだろう。

しかし、だからと言ってとことん太って激しく後悔してから
ダイエットを本気で、というのは話しに無理がある。
（崖っぷちにいる自覚が無い場合もあるが）

じゃあどうしたらいいんだろう？
借金がある、でも服を買いたい、どう我慢する？と。
ダイエットしたい、でも甘いもの食べたい、どう我慢する？と。

難しい。私だって出来ない。今日明日、とせっぱつまってないから。
でも別な方法として恐怖じゃなく「報酬」というのもある。

1週間以内に三キロ痩せたら100万円あげる。

いやしかし。そんな話はあるはずがない。

そう考えたら、恐怖も無く報酬も無い状態で本気になるのは
相当大変な事なのかもしれない。
動機付けが無いと、行動には結びつかないもんだ。