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NHKの「プロフェッショナル」

以前、NHKの「プロフェッショナル」という番組をたまたま見た。
その日は公務員の木村俊昭さんという人が特集されていた。
公務員が何で?と不思議に思いつつネットしながら何気に見ていたが、
気付いたらテレビに釘付けになっていた。

公務員と言えば、

◎当たりさわりないお役所仕事
◎言われたことを波風立てずに定時内に収まるようにこなすだけ

というイメージしか無かったが、この木村さんは全く違った。
自分の意見をしっかり持っていて、自分の言葉ではっきり言う。
本質をしっかり見て、自分で考え、実行する。
誰もが「それは無理だ」「出来ない」と言う流れにも決して飲み込まれない。

例えばこんなエピソードが紹介されていた。

北海道の小樽市職員だった頃「職人」がテーマの町興し企画を立て、
「ビルゲイツを招待しよう」と提案したらしい。

当然、周囲は「そんなの無理に決まっているだろう」と聞く耳を持たない。
もっと現実的な案の方がいいんじゃないですか、と自分もその場に居たら言ったと思う。

でも、木村さんは違った。

そんなことになったら面白い、彼も職人なんだから来て欲しいと
熱心に何度も何度も招待を続けていたら
ビルゲイツは仕事で多忙で無理だけど、と代わりに
マイクロソフトの副社長が本当に来たんだって。すごい!

こんな事はこれだけじゃない。

地域活性化の為に行った道の駅で、売ってる野菜でちょっと珍しいのを
こう組み合わせ数量限定で売ったら目玉になると思う、と提案する。

しかし、なかなかその施設のおじさんは首を縦に振らない。

そんなことしても変わらないと思う
その珍しい野菜を毎回確保出来るか不安

マイナス要素ばかり口にして動こうとしない

が、木村さんの「こうしたらきっと良くなる!」という熱意に動かされ、やっとやってみる事に決めた。

こういう事(おじさん側)は、自分にもあると思い当たりグサっと来た。
何かにつけて出来ない理由を探すところだ。

さらに、こんな場面もあった。

とある地方に木村さんが招かれ、その地方の若手の公務員と仕事を共にする。

その若手(といっても30代かな?)は何かにつけて
「時間が無い」「それは現実不可能」と出来ない理由ばかり探して言う。

すると、木村さんがスバッとこんな事を言った。

「出来ない理由を探すのではなく、「やる事」を前提に考えないと」と。

めちゃめちゃハッとさせられた。
考えのスタートラインがまず違う。と。

確かに、「やる事」からスタートすれば、建設的な考えが浮かぶ。
やる。→ ではどのように?いつ?と具体的に話しは進む。

こうだから出来ない、こうだから無理だ、という思考から
まずは抜け出さないと良いアイディアも浮かばないし何も変わらないのだ。

そして、木村さんはどんどん周囲に良い影響を与えていた。
もう60近いような地方の公務員のおじさんたちが、
「今まで言われた事しかやらなかった」と自分を反省し、
地域活性の為にと本気で考え始め、自分の意見を持ち出したのだ。
もちろん、出来ない理由ばかり言っていた若手の人も
木村さんと仕事を共にするようになってからすっかり変わり、
自分に出来ることから始めるようになっていた。

いや、すごい人が居たもんだ。

私も、臆病で腰が重くて出来ない理由をすぐ探してしまいがちだ。
会社を辞める直前の数年間は、時間を売っているような気持ちで
無難に仕事をこなしていただけの情けない人間だ。

が、2ヵ月余り取り組んでいた仕事が来週中にやっと終わるのだが
出来なかった、では済まされない中(当然だがw
変な汗かきながらも必死で打ち込んだ事は自分にとってプラスになった。
そして今までやらなかったのは、単に面倒だったからだ、と自覚した。

今になって、あの時自分なりに精一杯やるべきだったと最近よく思う。

本気で打ち込む事は自分の血となり肉となるし、
仕事の質も高めてくれる=誰かの為にもなる=周りも喜んでくれる、と
どんどん良い方に膨らんでいくのでは無いだろうか。

もちろん、私は根がぐうたらな人間なので、
これからもグズグズし屁理屈をこねくり回す癖は無くならないだろう。
でも、ここが基本、着地点、理想、というか信条というか、
そんなものを持っていたら極端に違う方向には行かないのではと思ったり。(なんか消極的だなw

まず動く。動いてみる。

よし、まずはこの仕事が完璧に終わったら早速どれどれと計画を
(そしてそれは遊びだったりするのだがw

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