先日、途中で力尽きた「自作消臭スプレー」の話の続き。
ランニングシューズに頻繁にファブリーズとかの消臭スプレーを使うので、
安く自作出来ないかなと検索したらミョウバン水スプレーというものに行き当たりました。
作り方も簡単だし、効果があるなら恐ろしくコストが抑えられるので試してみましたよ。
そもそもミョウバンって何者?化学物質?
ミョウバン、という名前は聞いた事があるけれど、いったい何者なんでしょうか。
検索してみると、簡単にいえばカリウムやアンモニウムなどの金属とアルミニウムなどの金属が硫酸塩の形でむすばれた複合塩の総称だそう。
市販されている焼きミョウバンはメーカーが工場で合成したものだそうです。
自然界にも存在するもので別府にミョウバン温泉というのもあるし、ヨーロッパでは、このミョウバンが結晶となった天然塩を「アルム石」と呼んで古くからデオドラント剤として使っていたようです。
正直、それでもピンと来てないけれど、焼ミョウバンのパッケージを見ると「焼アンモニウムミョウバン(食品添加物)」と書いてあるので、まあ口に入れても大丈夫なものなんだから大丈夫だろうと(え
この焼ミョウバンは、主にナスや黒豆などを漬ける時に色が落ちないようにする為や、野菜アク抜きとしても使用されるようですが、パッケージを見ると確かに
- ふきんの悪臭防止
- 生ごみの臭い消し
と、何やら消臭に効果があるような事が書いてあります。
検索すると、足の臭いやわきがなど体臭防止にも効果があるという記事がたくさんありました。
つかミョウバンはどうして消臭してくれるの?
ミョウバンにはさまざまな金属が含まれているため、酸化還元反応による金属消臭が行われたり、ニオイ成分の中和による消臭も行われるそうで。
そして酸性の性質があるミョウバンは、アルカリ性のニオイ成分であるアンモニアに対する消臭作用が抜群で、汗くささを抑えるのには非常に有効なんだそうです。
ミョウバンって、昔からある「おばあちゃんの知恵」的なものだと思ったけど、やっぱりそういう物にはきちんとした根拠があるんですね。その科学的根拠は知らないけれど、そう教えてもらったからワラビのあく抜きに灰を使ってるとか。
市販の消臭スプレーと比べてコスパはどうなんだ
効果も大事だけど、コスパが同じならわざわざ手間をかけて作る必要はないもんね。
と、節約家なので当然計算してみました(出たw
コスパ計算
ミョウバン水は、焼ミョウバンと水道水とペットボトルがあれば出来ます。(作り方は後ほど)
今回買った50gの焼きミョウバンで1.5リットルのミョウバン水の原液が作れて、この原液をさらに10倍~30倍に薄めて消臭スプレーを作るのですが、今回の計算は10倍に薄めた場合で計算しました。
・ファブリーズ詰め替え用:320ml 300円
・自作ミョウバン水スプレー:320ml 4円
300円が4円で済みます、4円て!w
この50g焼きミョウバン@187円で、最低でも15リットル分の消臭スプレーが作れます。
その15リットル分をファブリーズ(詰め替え約46個分)に換算すると14,062円。
187円 > 14,062円
コスパは文句なし!
自作ミョウバン水スプレーを靴に使ってみた感想
でもせっかく安くても効果がなければ、ねえ。という事で、作り方の前に使ってみた感想を。
まず、新しめのランニングシューズにはかなり効果を感じましたが、古くて洗っていないランシューズは全くの無臭にはなりませんでした。
でも多分、一回きちんと洗ってからスプレーしてまた乾かす、という作業でいいところまで行くと思います。
つかどんだけ私のランシューズ(汗
でもファブリーズでも、洗ってない古いシューズを無臭にはしてくれないですしね。
そしてファブリーズは別の香りも足してくるけど、ミョウバン水スプレーはもちろん無色無臭なので、その点もむしろ良い気がします。
靴だけじゃなく洋服や寝室、玄関、トイレなど部屋の臭いにも
ミョウバン水消臭スプレーはファブリーズなど他の市販の消臭剤同様、靴だけではなく洋服にも使えます。
希釈率は人それぞれのようですが、私はミョウバン水原液(30倍希釈)を今回さらに10倍希釈で使ってみましたが、30倍にして部屋干しする時の洗濯物にさっとスプレーして雑菌の繁殖を予防したりしている人も多いようです。
また、ミョウバン水原液(30倍希釈)を10倍にしたものは台所でも使えます。焼きミョウバンのパッケージにも書いていますがまな板を洗った後にシュシュっとスプレーしたり、ふきんを3分間つけ置きにしたり、シンク周りのカビ防止にも良いとの事で、私もこれから活用してみます。
ミョウバン水の作り方
もし興味を持たれたら、試してくださいね、と最後にミョウバン水の作り方を。
ミョウバン水は、まず濃度の濃い30倍希釈の原液を作ってから、自分の肌質や用途に合わせ、さらに0~30倍に希薄して使用します。
このミョウバン水の原液は冷暗所保存で一か月ぐらい可能です。
作りやすい分量
スーパーなどに売っている焼きミョウバンはだいたい40g~50gですが、一気に作ると50gでも原液が1.5リットルも出来てしまいます。
これをさらに10倍とかに薄めて使うので、最初は作りやすい分量で作ります。
作りやすい分量: 水450ml:ミョウバン15g
ミョウバン水原液を作る方法
作りやすい分量の水450ml:ミョウバン15gの例です。
用意するもの
- 500mlのペットボトル
- ミョウバン粉末 15g
- 水道水 450ml
水道水には微量の塩素が入っているため保存に適しているので、ミネラルウォーターでは無く水道水を使います。
作り方
- ペットボトルにミョウバンを入れ、水道水を注ぐ
- フタをしてよく振る。
- 冷蔵庫で保存し、1~3日ほどで液体が透明になったら完成。
作ったばかりの時点ではミョウバンがとけず発泡スチロールみたいです。
また、色が白濁したり、下に沈殿したりしますが1~3日で勝手に透明になります。
でもこれだとポカリスエットと間違ってしまいそう。
うちは一人暮らしだから大丈夫だけど、念のためにマジックでみょうばん、と書いておきました。
今回は1日で、下のような透明色になりました。この状態で原液の出来上がりです。
これは原液で、この原液をさらに10倍~30倍にして使用します。
観葉植物用のスプレーと区別するのにすぐわかりやすいよう、消臭スプレーのボトルは100均で赤いスプレーを買ってきました。
希釈倍率は、検索してみたところ人によりバラつきがあるのですがだいたい10~30倍の方が多いようです。
体臭対策にもこの原液x10倍で使ってる場合が多いかな?
用途別の希釈倍率
実際に使う時は、上記の基本のミョウバン水の原液から、さらに用途別に10~30倍に薄めて使いますが、自分は今のところ10倍希釈で全てまかなっています。
それでも、1か月で使い切るのが大変で余して捨てています(それでもコスパは素晴らしいけれど
濃い場合、薄い場合など用途別の使い方と根拠も気になるので、
また調べて後日追記します!
コメント
まだ、ファブリーズがいくつかあるので、しばらく先になりそうですが、みょうばん水スプレーそのうちに試してみたいと思います。情報シェアありがとうございます。
ぜひぜひ。