会社を辞めてからもう2ヶ月立ったのか・・早いなあ!
毎日毎日あっという間に過ぎていく。
辞める前、「もっと時間があったら!」と満足に出来なかった事や
やりたかった事に片っ端から手をつけてるのだが、
その中に「図書館に行く」というのもあった。
仕事してた頃は本を読むという事の優先順位が低かったが、
今は明日の事など気にせず読める。なんて幸せなんだと思う。
と、最近好きになった作家さんの本をメモメモ。
タイトルから想像出来るように、
筆者が実際に経験したり聞いたりした「霊」の話を書いた本。
私自身は霊体質では無いが、こういうお話は昔から興味津々なのだ。
チラッと江原さんとか美輪さんとかテレビで見る人の名前も出てくるし、
短編集のようになっていてスイスイ読める。
オドロオドロしいテーマなのだが
ひょうひょうとユーモラスに書かれていて重さを感じないのも良い。
文章もとても読みやすく、すんなり入ってくる。好き。
と、この方の本をもっと読みたくなったので
私の遺言
こちらも借り、昨日の夜いっきに読んだ。
著者は50歳ごろから霊体質になった(潜在的に元々あった?)そうだ。
北海道のあるところに別荘を建てたことがきっかけなのだが
書かれているポルターガイスト現象が外国映画のようですさまじい。
出てくる霊能者も何だか凄い方ばかりで、
同じ日本に暮らしながら全く未知の世界があるんだ、と少し怖くなったし
神道とか太陽神とか招霊の一部始終とかお狐さまとか
最終的には日本の神話に出てくるような神様の話になったりと
スケールが違いすぎてついていけない部分もあった。
が、30年もポルターガイスト現象に苦しめられたという
誰にでも起こるわけではないすさまじい経験をした著者が
最終的にたどり着いた考えに感動というか「そうか!」というか。
何故、人間は苦しむのか?
何故、こんな目にあわなければならないのか?
私も、こんな風に考える事がたまにある。
ニュースを見ても思う事がある。
何故、この人は殺されて骨を砕かれなければなかったのか?
何も悪いことはしてないのに?
そしてそういう事について深く考えてしまう事を
少し恥ずかしく思っていた。
というのは、こんな青臭い、考えても答えが出ない悩みを抱えてるのは
もっと若くて多感な時期で、それもいつかうやむやになって
みな現実世界にシフトし、忘れていってるもんだと思っていたからだ。
自分の悩みなんてちっぽけなのに、と思うのもある。
(しかし悩みは一見ちっぽけに見えても奥が深かったりするのでわからないものだ)
江原さんの本を読んでも何故、の答えが書いてない、とがっかりしたのだが
この本を読んで「そうか」と何となくしっくり来たのである。
(結局江原さんも言いたいことはほぼ同じだと、この本を読んで思ったのだが)
そして、著者佐藤愛子さんがこれを書いた当時70代だったそうで
そうかじゃあ私もまだまだ「青臭い事」を考えてていいんだな、
と何となくほっとしたというのもあるのだ。(違うか・笑
と、この著書がとっても好きになったので
○こんな生き方もある
というエッセイも借りてきた。
ほんとは
というタイトルの、これまた霊体験のエッセイもあったのだが、
○私の遺言
○こんなふうに死にたい
と、こんなタイトルをダブルで借りたら図書館の人に心配されるかと気を回した。笑
良い本に出会えて良かった。
手元に置きたいから今度古本買おう。