桐野夏生の毒にすっかりやられてしまい、
読むのを休憩しようと思ってもついつい読んでしまう。
まだ読んでないのがたくさんあるし、もったいないからゆっくり読もう。
以下、読んだ本。
・残虐記
実際に起きた幼児誘拐事件を題材にしたという小説。
このタイトル&重すぎるテーマに読むのを少し躊躇したけれど、
そんな印象と少し違い、心理描写が興味深くて最後まで一気に読んでしまった。
実際の事件を想像させるような内容に賛否両論があるようだけど、
私自身は全く切り離して読めたし、桐野さんにしか書けない文にまたやられてしまう。
次に読んだのは、今まで読んだ桐野夏生の中では1番好きな作品!
メタボラ
家族関係にも恵まれずその日暮らしになった主人公の若者が、
exit 、非常出口とイメージするようになったのは父親が辿った「自殺」という選択。
そこを辿れば出口だと思うようになるなんて、ものすごく悲しくて、切ない。
でも、そんな中でも(報われないとしても)愛を感じる場面があって救われた。
愛されなくても、愛せる、というところが。
同じ頃に、主人公が同じような設定の乃南アサのニサッタ、ニサッタを読んだけど
こっちはとっても爽やか。
そしてこれはこれぞ桐野夏生という作品!
OUT 上
上下一気に読んでしまった。気付いたら朝の5時(汗
物語りも、人物描写も、驚かされる展開も、ものすごく面白かった。
しかしこの桐野夏生という人はそら恐ろししい人だと思う。
この人の前に自分が立ったらどんな風に見えるんだろうと思うと、
震え上がるぐらい恐ろしくて逃げ出しそう。。
興味が沸き、ぐぐってお顔を拝見したらまさに想像通りの鋭い目つき、
ちょっと鬼奴さんに似てるwとても美しい人だった。
桐野さん以外にも読んだのでまた近日メモメモ
・桐野夏生 グロテスク
・宮本 輝 森のなかの海
・宮本 輝 睡蓮の長いまどろみ
・桐野夏生
・柔らかな頬
・顔に降りかかる雨
・天使に見捨てられた夜
・ローズガーデン
・ダーク
・魂萌え !
・残虐記
・メタボラ
・乃南アサ ニサッタ、ニサッタ
・桐野夏生 OUT
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拍手コメント楽しく読ませていただいてます。┏o┏o┏o
いつもありがとうございます。┏o┏o┏o
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