読む前までうさん臭いタイトルだなと思っていた。
ハッピーという言葉の響きがまず怪しい。
「どんな人でも幸せになれる9つの選択」というサブタイトルも、
「眠りながら巨富を得る」
「あなたも楽して金持ちに」
・・・のような簡単・楽ちん・お手軽ですよ風な匂いを感じてつい構えてしまう。
人は汗水垂らして頑張れば、、努力は報われなければ、とどこかで思ってしまうからだ。
さらに脱線するが、辛い時マーフィー本に心底救われた私としては
そういう「楽して金持ち」「自分さえ良ければ」的タイトルが
マーフィーの本にも数冊採用されているのは悲しい。
似たような本はたくさんあるが、自己嫌悪の開放の仕方を教えてくれ、
心に安定を与えてくれたこのマーフィー本は私にとって唯一無二なのだ。
古本屋で100円ぐらいで買って、
借金完済記念時に3,465円の皮の文庫本カバーをかけてあげました。
ハッピーな人々の秘密の話に戻る。
なんとなくあやすィと思いつつも、アマゾンのレビューを読んで気になったので
図書館で借りてきた。
そしたら意外にも結構良かったのでメモメモしとく。(前置き長
この本は著者の主観のみで書かれている本では無く、
ありとあらゆる職業、年収の人に直接会って調査した結果がベースとなっている。
◎「彼らの幸せの基盤とは何だろう」
◎「なぜそういう生き方が出来るのか」
◎「何か特別なことをしているのだろうか」
そんな疑問から調査を開始した結果、ハッピーな人にはある共通の特徴があったという。
それがサブタイトルにある9つの選択だ。
その9つの選択を実践している多種多様な「ハッピーな人」の話を物語のように交えたり
たまに読み手に○○リストを書こう、など課題も混ぜつつ本は進む。
「道は開ける」のような客観性を持ち、
「やりたかったことを、やりなさい」のようなセルフコーチング的な要素も持っている本だ。
ここでいう「ハッピー」とは
お金や暮らしでも、人間関係や場所など個人的な環境でも無い。
こう読むとよくあるありきたり本に思えるかもしれない。
が、ちょっと違うのだ。
例えば「コップに半分水が入っているのを見てどう思いますか」という質問に
「あと半分もある」と答えるのが良いとされるような
「幸せとはあなたの考え方一つだ」的な、読んでもピンとこない
手ごたえの無い本では無い。
この本のハッピーな人は「半分空だけど半分は満たされている」と答えると言う。
つまり、現状を受け入れ、ちょっと考え方を変えたらどう?というだけの本では無いのだ。
もっと積極的に自分の意志で自分を幸せにしていく、という本だ。
しかし文体はとても柔らかく、押し付けがましさは一切感じない。
(価値観を押し付けられる(と感じる)のが一番苦痛でそこに敏感なワタス)
まだ半分しか読んでないのだが、
今積極的自己分解→構築をしている(つもりの)自分にとって
ちょっとだけ一緒に寄り添って歩いてくれるような・・
決しておんぶじゃなく、軽く手をとって私が行きたい方にさりげなく誘導してくれるような。
とてもやさしく、良い影響をくれる本である。
手元に置いておき、普段もちらちら読みたいと思ったので買う予定。
(道は開ける、もまだ読みきらないうちに返却→欲しいので買う。)