前回までの記事はこちらです。
もしかして大腸がん?検査で引っかかった話~はじめに~
大腸内視鏡検査~その1~検査を受けるきっかけ・検査前日
大腸内視鏡検査~その2~検査前日~当日の診断
大腸内視鏡検査~その3~小さいポリープの病理診断結果
大腸内視鏡検査~その4~紹介先の病院で受診
その5は、紹介先の病院での2回目の大腸内視鏡検査と大腸CT検査の話です。
10/15、紹介先の病院で2回目の大腸内視鏡検査を受ける
人生初の大腸カメラから10日後、大きい病院で2回目の検査を受ける事になる。
前日夜にはやっぱり目薬ぐらいの大きさの下剤を飲むノルマがあり、
一回目同様、寝てから2時間後ぐらいにお腹の痛みで目が覚めてトイレに、
朝方、もう一回、同じような不快感で目が覚めてトイレと二回トイレで睡眠を邪魔される。
大腸内視鏡検査で何が辛いと聞かれたら、私はこれだと答えたい。
睡眠の邪魔になるし、強制的に下される時の腹痛が伴うのだ。
その後に飲むスポドリみたいな下剤は、ただトイレに行きたい!と思うだけで痛みは無い。
そして最初の病院では朝から病院に行って下剤を飲みましたが↓(その時の記事は以下)
今回は、事前に渡された下剤を家で飲んでから病院に向かいます。
朝7時、モビプレップで準備開始
下剤は、前は「マグコロール」、今回は「モビプレップ」。
モビプレップもスポーツドリンク系の味で、少しとろっとした感じでしたが、
マグコロールよりも甘みが少なく、ちょっと嫌な酸味がある。
そしてマグコロールの飲み方と違い、モビプレップは2杯飲んだら水を一杯飲む方式。
モビプレップは濃い液体なので脱水傾向になるため、内服の後半に水分を摂取するという方式になるようです。
でもマグコロールと比較すると、洗浄が完了するまでの時間が(数十分程度)少ないというメリットがあるよう。
でも私は断然、マグコロールの方が飲みやすく感じました。
今後もし、選択できるのなら絶対、マグコロール。
そして当日は朝7時からモビプレップx2杯x水1杯を1セットとして8回ぐらいかな?
繰り返して、指導通りに検査が受けられるような状態になったので病院へ行く準備を始めた。
午後14時半、病院へ到着
大腸内視鏡検査の予約時間は15時。
その30分前には病院に来てねと言われていたので公共交通機関を利用し向かう。
病院に着くとすぐ血液検査→血管にトンボ針?の管を通される。
次に内視鏡検査の受付をするとほどなく呼ばれ、検査着に着替え、検査室に向かった。
午後15時、2回目の大腸内視鏡検査開始
前回は痛みへの恐怖があったので完全に寝ている間に検査してもらったけれど
今回は、検査の途中で私自身の意志を確認する必要性(ポリープをとるとらないなど)があるのと、
その検査後に大腸CTの予定が入っているので、意識がある状態での検査になります。
そしてやっぱり最初は左を下にし、両足をくの字に曲げた横向きの姿勢で寝かされる。
そして初診のS先生より若い40代前半ぐらいの男性の先生と、さらに若いお医者さん?助手?が2名と計3名の先生が入ってきた。
挨拶をして、トンボ針から「少しぼーっと」するぐらいの鎮静剤を入れられる。
前回は鎮静剤を入れますねと言われて2秒で意識を失ったけど、
今回、意識があっても、やっぱり大腸カメラは全く痛くない!!
そして今回は自分の位置からも無理なくモニターが見れる配置で、
肝心のしめじ親分(悪いポリープ)も自分の目でマジマジと見れました。
悪いポリープをいざ念入りに検査しようという段階で、姿勢を仰向けに変更される。
私の親分のある場所はS状結腸、1の部分なのですが、
仰向けで両足を曲げ、右足を左足に組むように言われ、最後までその姿勢で検査が進む。
先生は、しめじ親分を拡大して念入りに観察したり、
何やら青い液体?をかけて反応を見たり、
モニターの表示カラーを変えたり?(例えばRGB→赤抜き、みたいな)
助手と小声で何やら話したりしている。
その間にも「痛くないですか?」とか、「これですねー」とか、色々話しかけてくれる。
もう、私はただただ、自分のS状結腸にある見知らぬ、気持ちの悪いものに驚いていたのと、
大腸カメラ、痛くないっしょ!という驚きと、その検査のハイテク具合wに驚いていた。
しかし検査中は腸に空気(炭酸ガス)を送って腸を膨らませなければならないため、たまにお腹が張るような苦しさがある。
そこで「ちょっと張って苦しいです」と言うと一回空気を止めるのか?一瞬で楽になる。
その繰り返しをちょっと我慢する必要があるけど、全然、痛いというレベルではありませんでした。
もちろん、人それぞれ腸の形状や長さ、過去の手術での癒着の有無など個人差があると思いますが・・
そしてしばらく念入りに検査していた先生が、私にこう言った。
「もしかして、手術しなくても良いかもしれません」と!
0先生の見解
この検査を担当してくれたO先生の内視鏡での検査での見解によると、
私の親分の悪い部分はきのこの傘の部分に確かにあるけれど、
思ったよりは悪い部分の広がりが少なく、部分的であると。
なので、今内視鏡で切除してそれで終わる可能性もまだある。
でも、その可能性(内視鏡で切除で終わる可能性)は3割・・・いや4割ぐらいだと思うと。
はい、逆に言えば、6~7割は、追加で手術になる可能性があるという事です。
どちらにしても、切って細胞検査をしてみないとわからないのです。
でも当初のS先生の見解よりもまだ内視鏡で済む可能性が高い。
そしてそう言ってくれたO先生の、力強い言い方に希望をつなぐ事にしました。
(||゚Д゚)「切ってください、お願いします。」
検査では、腫瘍の状態や細胞の模様などで良い悪いの判断のみならず、どこまで浸潤(下にしみているか)という、深達度に関してはある程度の判断が出来る基準があるようです。
二回目のこの検査では、最初の病院ではやらなかった(と思われる)薬品による反応(青い液体?)など、さらに入念な観察による検査をしていました。
でも、やっぱりそれは「推測」でしかなく、切ったものを細胞検査しないと確定できないんですね。
内視鏡検査で親分観察だけなら1万前後、でも切除して入院となると6万前後になります。
だから明らかに悪い場合は、内視鏡による切除と検査をすっ飛ばして手術で腸ごと切除した方が、病理結果を待つ時間も、6万も無駄にならないという事になります。
その判断はお医者さんでも難しいところなので、受ける側(患者)の考え方により、最初から手術を選ぶという選択肢も可能という病院で、その考え方はとてもありがたかったです。
すると先生はうなずき、しめじ親分の切除の作業を始めました。
大腸カメラから輪っかみたいのが出てきて、
しめじ親分の茎の根元に引っ掛けます。
これはスネアという金属のループで、高周波電流を作用させてポリープを短時間で切り取ります。
切り取る部分は神経の通っていない粘膜および粘膜下層で、痛みを感じる神経がないため、痛みは全く感じません。
その一連の作業を、ずっと(すごいなー)と見ていました。
親分を切り取った後は、止血のためにクリップで止めていました。
先生一人ではできないのか、助手の方とタイミングを計って、
先生が場所を決め「はいお願いします」
助手が「はい」→バチッ。とクリップを出す?
という感じで、7~8回繰り返し、腸をクリップで止めてくれました。
最初の病院で6mmのポリープを切除した時はクリップを使いませんでしたが、
ある程度の大きさ以上は止血のために必要になるようです。
そのクリップは術後、お通じとともに自然に外に出るようです。
それが終わると、切除した親分の回収作業に入りました。
今度は大腸カメラの先端から、ゲームセンターのUFOキャッチャーみたいなのが出てきましたw
それで、切除した親分をぐっ、と挟んでつかみ取ります。
ですが出口のところでプルっ。と取り逃し、何度か取り出し失敗。
すると最終兵器?で今度は網のようなのが出てきました。
何でも出てくるねw
うまく書けませんでしたが、網の部分は絵のようなテニスラケットのような平面ではなく、柔らかい漁師網みたいな感じ。どうでもいい情報か。w
それで切除したポリープを絡みとり、「力を抜いてくださいねー」と言う声とともにスポっ。と取りだし成功。
その瞬間、数人居た現場の人からデカ!という声が。w
私も、知らずに数年?共に過ごしたそれをこの目で・・と思い
(||゚Д゚)「み・・見たい!」
と訴えたのですが、ワタワタした現場に声がかき消され、
結局生でご対面することなく、突然の別れになったのでありました。。
切除したそれは小さめの白いバケツのような物に移され、
三人居た先生方はすぐ近くの分析用?のモニターのある場所に移動し相談を始めています。
「SM・・・」という言葉が聞こえてきました。
そしてポリープ切除となったので、点滴に止血剤を打たれたまま、「今日は入院になりますね」と告げられたのです。
ポリープ切除後、大腸3DCT検査へ
事前にポリープ切除の場合は一泊入院になると言われていたので準備はしてきていました。
でもまだ鎮静剤が効いているからと車椅子に移され、看護師さんがワタワタと病棟の手配などをしている。
荷物や着替えも看護師さんが全部ロッカーから出してくれ、それを車椅子で膝に抱えたまま、
今度は大腸3DCT検査へ向かう。
ここでも、大腸に炭酸ガスを入れ、膨らませて検査するという。
これが、内視鏡検査よりきつかった。。
ガスを入れる作業に痛みはないけど、ガスが入るとお腹が張って痛い。
これを10分ぐらい我慢しなきゃいけない。
そしていざ撮影となると造影剤をトンボ針から入れられた。
その瞬間ボワッ。と頭に血が登るような感覚があった。
そこから、息を吐いてー、ハイ止めて。というのを3回ぐらい繰り返して解放された。
その後はすぐお腹の張りも薄れ、痛みは無くなったのでほんの10~15分ぐらいの我慢だったけど。
16:30?病室へ移動
CT検査が終わる頃、入院する病棟の看護師さんが迎えに来てくれて、車椅子のまま病棟に移動。
時間を確認すると16時半ぐらい。
4人部屋のその部屋には2人の、だいぶ年上のお姉さんが二人居たのでまずはご挨拶。
一人はもうお元気そうだけど、もう一人はベッドに寝たままで、
定期的に先生?や看護師さんが見に来るので、どうやら何らかの手術をしたばかりのようだ。
先生が来るたびに「お尻の管が痛い・・」と訴えている。恐怖。
そして病衣に着替え荷物を整理し、仕切りの中、やっと一人になれてしばしホッとするも、腕にはまだ止血剤の点滴が。これが何となく病人感をかもしだす。
その後、O先生が病室に来てくれて、現状の説明をしてくれた。
やはり念を押すように「手術しないで済む可能性は4割ぐらい」である事と、
大腸CTは問題が無かったという事、
そして検査結果は、自分の外来(最初のS先生は木曜)で良ければ水曜に予約を入れる、
という説明をしてくれたので、もちろん水曜に予約をお願いする。
もう、この時点では祈るような気持ちでした。
18:00、ポリープ切除後の食事
全然お腹が空いてなかったけど、18時には夕食が運ばれてきた。
おかゆ(大量w)、じゃが芋と玉ねぎと得たいの知れないフワフワした団子の煮物、
きゅうりの変な味のw、鶏もも照り焼き、ブランジェ?
おかゆはおかゆだけど、え、さっき大きいポリープとったのにこんなに食べていいの?という印象。
おかゆが大量だったけど、前日からの食事制限もあり無事に完食。
その後、持参していたメモ帳に今日の事を忘れないようメモしたり、
ネットでブログを更新し、コメントのお返事をしていたら消灯の21時半になる。
それでも枕元の電気でスマホを見てたら看護師さんが来て「消灯ですからね」とバシッ。と電気を消される。
いや早いな。。と思ったけれど、めったに「寝れない」という事が無い私。
この日も多分、電気を消されてからだから22時かな・・あっという間に眠りについたのでありました。
翌朝4:00頃、目が覚める
ぐっすり寝れたけど、やっぱり寝るのが早かったせいで朝4時には目が覚める。
そして同じ病室の、手術後まもないと思われるだいぶ年上の方が、結構、うんうん唸っていた。
痛そうです。。。
そして看護師さんが来て血圧や体温を計ったり様子を聞かれたりで朝8時。
朝8:00、朝食
またしても大量のおかゆ、大根お味噌汁、ピーマンもやし炒め、シュウマイ、牛乳
残すのが嫌いなんだけど、この丼いっぱいのお粥が、味もしないので1/3残してギブ、牛乳も飲まずに持ち帰る。
たまたま病院の雑談室?に貼ってあったメニュー表を見つけると、朝からけっこうハイカロリーw
651kcal。普段の私の朝食の2倍はあるよ、私の場合、入院したら太るね(汗)
そしてその日、午前中には無事に退院できたのです。
医療費まとめ
10/1の病院代 880円
10/4の病院代(大腸内視鏡検査※日帰りポリープ切除) 20,030円
10/11の病院代 1,130円
B病院での費用(紹介先の病院)
10/11の病院代 2,480円
10/15~16の病院代 54,644円
10月の医療費(ここまで)・・・・・79,164円 ( ;∀;)
コメント
色々お疲れ様
CT問題なしはなーいす!
親分の胞子はゆりちゃんの「俺持ってる!」のパワーには勝てないと見たぞ。
しっかし、入院食ってすごいハイカロなんだと、ビックリ!
でもマッスルメモリーも効くし、ランへの復帰も早そうだから
ここは腰据えて、栄養摂って、養生すべし!!
ファイトーー!
えこさん、こんばんはv
CTは問題無かったけど、大きくならないと映らないって言われました(汗)
でも今のとこは大丈夫だから「もし」とか「たられば」は無しにしよう。うん。
そうそう入院食、米の量が半端なかったです。
ファイトー、ありがとうございます!