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S状結腸癌ステージ3a~抗がん剤2クール目

2018/12/24~1/14、大腸(S状結腸)ステージ3aの術後の化学療法(抗がん剤)2クール目の記録です。(後日記録)

前回までの記事はこちらです。

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XELOX(ゼロックス)療法(またはCapeOX,CAPOX)と主な副作用

XELOX療法のレジメン

最初の1日目 : エルプラット (オキサリプラチン)※点滴(2時間+α)
2週間 : ゼローダ (カペシタビン)※経口薬
1週間 : 休薬

 

上記、3週間を1クールとしてx4回(3か月)

XELOX療法の主な副作用

※出る人と出ない人が居たり、個人差があります。

自覚できる副作用

オキサリプラチン:
末梢神経症状(しびれ)、吐き気、食欲不振、下痢、発熱、疲労感、アレルギー反応、血管痛、その他

ゼローダ:下痢、粘膜障害、手足症候群

無自覚な副作用:
白血球・赤血球・血小板の減少

脱毛の症状も無きにしもあらずのようですが、大腸の抗がん剤ではめったに無いようです。

XELOX療法と副作用の記録・2クール目

ZELOX療法は点滴が一日目の数時間だけなので通院でも可能ですが、私の病院は入院でも対応可能でした。

一日目のオキサリプラチン点滴後のものすごい疲労感と手のしびれ、その数日後の吐き気を経験して、日帰りなんて絶対無理だと思ったのと、加入している医療保険が入院しないと出ないタイプだったのもあったので私は入院でお願いしました。

3、4日、いや5日間ぐらい入院できれば体も金銭的にも助かるなと思っていたので、結局7日間入院させてもらえて良かったですv

12/24・入院

抗がん剤を開始する前日の24日、クリスマスイブから入院し、血液検査を済ませました。

さすがに年末なので病棟は閑散としていて、私が入った四人部屋も当初、一人しか居ませんでした。

12/25・抗がん剤1日目

朝、錠剤の抗がん剤のゼローダと、内服の吐き気止めイメンドカプセル125mgを飲む。

前回の副作用を色々聞かれる

点滴開始前に前回と違う薬剤師さん来て、前回の副作用を色々聞かれる。

そこで、ノートなどに書いておいた前回の副作用の時系列メモを取り出す。

すると、ちょっと古い手帳だけど、副作用のチェックシートがついている小冊子があるけど使う?と言うのでありがたくもらう。

これだとひと目でわかるから良いですね!

手足症候群の悪化を訴える

そして数日前からゼローダの副作用と思われる手足症候群で、手の指先の皮膚が厚くなって、感覚が鈍くなってきたと訴える。

ちょっとわかりにくいかもしれないけど、皮膚が厚くなって指紋が消えてきた。痛みは無い。

でも看護師さん、薬剤師さんが指先を触ると「あっ、固い!」と言う。自分で触っても、触る指自体も厚くなってるからわからないんだよね(;^ω^)

その対策に、厚くなったのを和らげるクリームが処方されました。

角化治療剤、尿素が主成分のぺギンクリーム。

角質の水分を保持したり、肥厚している皮膚を溶かして剥離することにより、皮膚を正常な状態にしてくれるそうです。

抗がん剤治療開始

お昼前に点滴針を入れ、まずは20分ぐらい吐き気止めのグラニセトロン、デキサートを点滴し、その後、抗がん剤のオキサリプラチンを投与。

その間、ベッドを半分起こし、持ち込んでいたミニノートパソコンでHuluの海外ドラマを見ていたら、オキサリプラチン点滴から10分ぐらいたった頃、あれ。何か、血管が痛い?

オキサリプラチン点滴で血管痛

しばらくして看護師さんが様子を見に来てくれたので訴えると、血管を温めたら良くなるかもと湯たんぽを持ってきてくれた。

それで少しマシに・・・あんまりならない(汗)

それでも気をそらそうと海外ドラマを見続けるも、やっぱ痛い。

そこに薬剤師さんと看護師さんが様子見に来てくれたので訴えると、今度は点滴のスピードを落としてみましょうかと、2時間の点滴で終わるところを二倍の4時間ぐらいのスピードに落とす。

すると少し痛みがやわら・・・いだような、そうでもないような(涙)

痛みは、注射をちくっ。と刺した時の痛みがずっとチクチクチクと継続してるような痛み。

もちろん薬剤が漏れ出る「漏出」も無く、血管が炎症を起こす「静脈炎」まででも無いとの事。

1クール目は左腕全体のしびれは出たけど痛みは無かった。違いは点滴を入れた血管が違う事ぐらい?

1クール目は黄色い方の太い血管に入れ、今回は青い方の細い血管に入れて血管痛が出たのです。(注射針を抜いた後に貼ったテープの後が、2週間立ってもとれませんでした。)

痛いせいで、点滴中に見ていた海外ドラマも全く頭に入らなくなってきたので、ネットで血管痛対策を調べると、どうも太い血管の方が痛みが出にくいみたい。主治医も後からそう言っていた。

でも、ベテランそうな看護師さんだったからそんな事知ってるはずだよなーとか思いつつ、点滴中に、こっちの血管に入れなおしてとも言い出せず(そもそも途中で変えて良いのか?とも思ったし)、まあ何とかギリギリ我慢できるかなと、4時間ひたすら耐えて、やっと終了。

その間に何度も薬剤師さん、看護師さんと相談したり、主治医も来てくれたので、合わせて次回の対策を練って次のように決定。

  • 4クールのうち残り2回なのでポートを入れるまではしないで頑張る。(ポートは身体に埋め込む手術が必要)
  • 次回は一回目と同じ一番太い血管に針を入れる
  • それでも痛みが出たら左腕→右腕に途中でも変える
  • 点滴スピードは~4時間(遅い方が痛みが出にくい)
  • 点滴している腕全体を温める

それにプラス、自分でネットで調べた「血管痛が出にくい」情報。
知ったかぶって病院で言うのも嫌だけど、痛い方が嫌なので、以下の条件に合わない場合はそれとなく伝えて回避したり、自分でも出来る対策はやろうと思います。

  • 肘下の部位に点滴する場合には、親指側の血管より小指側の血管のほうが痛みが起きにくい?
  • 肘下より、肘から肩にかけての部位に投与したほうが血管も太く、症状が現れにくい
  • オキサリプラチンの末梢神経症状に、カルシウム・マグネシウムが有効

また、オキサリプラチンの希釈液(5%ぶとう糖液)の増量、デカドロン(デキサメタゾン)の投与で改善された例もあるらしい。

どちらもPH調整により痛みが減るのではとの事。

でも、希釈液の増量は血管外に漏れ出てしまうリスクが高まるし、デカドロン(デキサメタゾン)の投与でオキサリプラチンの治療効果に影響がないかという科学的根拠が無いようなのでリスキーでもある。

つか、自分のような一夜漬けの素人がネットで得た情報を元に「5%ブドウ糖を2倍にして希釈液を増やして下さい」なんて言えるわけがない(;^ω^)

でも、痛いのは自分自身だからね、次の3クール目で対策した通りでもダメなら希釈液増量については聞いてみようと思う。

その他の症状

血管痛対策に点滴のスピードを二倍に落としたため、予定では2時間で済むはずだったオキサリプラチン投与が4時間になってしまった。

2時間を過ぎた頃から左腕のチクチク範囲がどんどん広がってきて、痺れるような痛みも広がってきた。

それに加え、前回同様以下の症状も。

  • 手がビリビリしびれる
  • 冷たい物を持つとビリビリ
  • 冷たい物を飲むと喉がチクチク
  • 指のこわばり(伸ばした指が固まって戻らない)
  • 全身のものすごい倦怠感、疲労感
  • まぶたがピクピクする
  • 物を口にしたら耳の下がキュー―っと痛む
  • あくびやくしゃみをしたら耳の下がキューっと痛む

3時間過ぎぐらいから、かなりしんどかった。。

4時間たってやっと終わった頃には2日寝てないぐらいの倦怠感がドーンと押し寄せ、トイレに立って鏡の中の自分にギョッとする。

まるで10歳ぐらい一気に老けた顔がそこに。
私、竜宮城の玉手箱開けたっけ、っていうぐらい(;^ω^)

顏は土気色で目の下はクマ、まるで3日寝てないジャンキー。

おまけに口も若干もつれ(薬剤師さんから指摘された)
トイレに行くとき、足もこわばって、もつれてスタスタ歩けない。
これはすぐ解消解消したけど、おそるべしオキサリプラチン。

その後も左腕全体にチクチク痛が残ったので、本当は点滴針も次の日までは残すんだけど抜いてもらい、継続して夜までずっと温める。

その日はお昼ごはんをそんなこんなで食べ逃したけど、点滴終わったらご褒美に食べるんだ!と楽しみにしていたセブンイレブンのバウムクーヘンを食べたり、夕ご飯もおにぎりとか普通に食べれました。

12/26・2日目

朝食後、吐き気止めイメンドカプセル80mg+ゼローダ5錠
夕食後、ゼローダ5錠

一日目の症状に加え、少し風邪っぽい症状、お腹の張り、お通じ×。

そしてまだ昨日の血管痛が残ってて、病衣が触れても痛いので腕を上腕半分までまくり上げて過ごす。看護師さんも気にかけてくれて、冷やしてみる事に。

冷やすと気持ち良かったので、夜までずっと冷やす。
夜、37.3℃と少し微熱。

12/27・3日目

朝食後、吐き気止めイメンドカプセル80mg+ゼローダ5錠
夕食後、ゼローダ5錠

血管痛はまだ残っているものの少しマシに。そしてモワッ。とする吐き気が出始めた。

12/28・4日目

朝夕食、ゼローダ5錠
朝昼晩、プリンペラン(吐き気止め)

1クール目同様、ますますムカムカ感が強まり、食欲低下。
今回は素直にすぐ吐き気止めのプリンペランを飲む。
また、胃痛も少し出てきたので胃薬(ネキシウムカプセル)も処方してもらった。

また、前回もそうだったけど、舌がお手入れしてもしても真っ白に。
免疫力低下のサインか。

12/29・5日目

朝夕食、ゼローダ5錠
朝昼晩、プリンペラン(吐き気止め)

一日目の症状に加え、吐き気がピークに。
倦怠感もあるので一日中、ほぼ寝た姿勢で過ごす。

12/30・6日目、退院

朝夕食、ゼローダ5錠
朝昼晩、プリンペラン(吐き気止め)

やっぱり1クール目同様、6日目で吐き気はだいぶマシになる。

前回、吐き気がある時は塩おかきとかしょっぱい物が食べたくなったけど、今回は何故かチョコが食べたい不思議。

特に錠剤のゼローダを飲む事を考えただけでもモワッとするので、飲んだ後にチョコを食べる事で何とかモワッ。を抑え込む。

午前中に退院し、ガラガラとスーツケースをひっぱり帰宅。
がっちり着込んで、手袋も二重で行ったのに両手はずっとビリビリ。
次回は小さいホッカイロを持っていこう。。

12/31~1/1・(二週目突入)

朝夕食、ゼローダ5錠
朝昼晩、プリンペラン(吐き気止め)

吐き気はかなりマシになったけど、まだあまり食欲が無いので吐き気止めは継続。

手足のビリビリが前よりけっこう強く感じて、買い物に行くも小銭を出すのが苦痛(涙)

ワオンとかナナコとか、電子マネーは助かった。。

1/2~4・9~11日目

朝夕食、ゼローダ5錠

  • 吐き気がとれる
  • 倦怠感うすれる
  • 手のこわばりうすれる
  • 物を口に入れてキュー―っとするのがうすれる
  • 冷たい物で喉がチクチクするのが薄れる

吐き気がとれてきたので吐き気止めストップ。

そして冷たい物を飲んだり食べたりすると、のどに魚の骨がたくさん刺さってるようなチクチクした違和感があったけど、それがようやく薄れたので、アイスも食べれるように。

そしてこの頃から、オキサリプラチン投与後に真っ白になってしまった舌の色がピンク色に回復。

回復のバロメーターかも。w

1/5~7・二週目終了

朝夕食、ゼローダ5錠

5日から実家に避難&静養に。
体調も悪くないけれど、手足症候群が悪化し、両手の皮むけ、ひび割れ、色素沈着が出始める。特によく使うのか右手人差し指に圧迫痛。

さらに、足の裏が歩くとヒリヒリと痛い症状が出始める。

その痛みは、罰ゲームで裸足で足つぼマットの上を歩かされるような感じで。痛くないのは土踏まずだけなので、圧迫される事で症状が出るような?

とにかくがっちり保湿して、なるべく歩かないよう(刺激を与えないよう)気を付けると、7日には家の中を歩いても気にならなくなるほど改善されてきた。手足症候群に関しては、また後日!

1/8~1/14・休薬(一週間)

今日の時点で1/9、手足症候群で手袋生活してるぐらいで後は全く普通に戻る。10日まで実家で楽させてもらい次の入院にそなえてます。

3クール目の入院は15日、16日から治療開始です!

XELOX療法2クール目の入院費

12/24~12/30までの入院費。

12月は、1クール目の治療(12/3~12入院)ですでに自己負担限度額を超えていたため、1,140円で済みました。ありがたい!

「限度額適用認定証」を病院に提示しておくと、1ヵ月 (1日から月末まで)の窓口でのお支払いが自己負担限度額までとなります。

「限度額適用認定証」についてはこちらから↓

大腸内視鏡検査~その3~小さいポリープの病理診断結果
前回までの記事はこちらです。 もしかして大腸がん?検査で引っかかった話~はじめに~ 大腸内視鏡検査~その1~検査を受けるきっかけ・検査前日 大腸内視鏡検査...

2018・大腸がんにかかった医療費

A病院での費用(最初の病院)
10/1 880円
10/4 20,030円(大腸内視鏡検査※日帰りポリープ切除)
10/11 1,130円
B病院での費用(紹介先の病院)
10/11 2,480円
10/15~16 54,644円(大腸ポリープ切除一泊入院)
10/24 9,540円
歯科での費用・・・・3,150円(腹腔鏡手術前の検査
—————-
10月医療費合計・・・・92,884円

B病院での費用(紹介先の病院)
11/16 75,580円 (大腸腹腔鏡手術・15日間入院)
11/28 260円(外来)
—————-
11月医療費合計・・・・75,840円

B病院での費用(紹介先の病院)
12/12 64,092円 (抗がん剤治療1回目・10日間入院)
12/30 1,140円 (抗がん剤治療2回目・7日間入院)
—————-
12月医療費合計・・・・65,232円

大腸がんに掛かった費用累計(10~12月) 233,956円

次は~XELOX療法・ゼローダ副作用の手足症候群の症状と対策~に続きます!


大腸がんランキング

前回までの記事はこちらですv

もしかして大腸がん?検査で引っかかった話~はじめに~
大腸内視鏡検査~その1~検査を受けるきっかけ・検査前日
大腸内視鏡検査~その2~検査前日~当日の診断
大腸内視鏡検査~その3~小さいポリープの病理診断結果
大腸内視鏡検査~その4~紹介先の病院で受診
大腸内視鏡検査~その5~2回目の大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査~その6~大きいポリープの病理診断結果
大腸がん~その7~入院までの検査
大腸がん~その8~入院までの準備
大腸がん~11/2・入院1日目
大腸がん~11/3・入院2日目
大腸がん~11/4・入院3日目
大腸がん~11/5・入院4日目(手術当日)
大腸がん~11/6・入院5日目(手術翌日)
大腸がん~11/7~8(術後2~3日目)
大腸がん~11/9(術後4日目、お尻の管が抜ける)
大腸がん~11/10(術後5日目、食事再開)
大腸がん~11/11~12(術後6~7日目)
大腸がん~11/13・病理結果と最終ステージ宣告
大腸がん~11/14・病理組織診断報告書
大腸がん~11/15(術後10日目・抗がん剤の説明)
大腸がん~11/16(退院と腹腔鏡手術の入院費)
大腸がん~11/28・退院後の初外来で抗がん剤治療決定
S状結腸癌ステージ3a~抗がん剤1クール目